• 掲載日:2019.12.24
  • 更新日:2019.12.25
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昭和の香りと優しい雰囲気 ふるさととお母さんの味、薩摩おごじょ



こんにちは。

おさいじゃったもんせ。

 

今日は、新宿三丁目にある、知る人ぞ知る酒場の紹介です。

 

『薩摩おごじょ』といいます。

 

ここは、密かな人気のお店です。

名前からわかると思いますが、美味しい料理と焼酎がある隠れ家的な酒場です。

 

この評判は、口コミで広がり、最近は、たて続けにテレビのロケが入りました。

 

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どれもが、人気番組ですよね。

さて、ここは、どんなお店なんでしょうか?

 

【1】 47年間続く新宿三丁目の鹿児島郷土料理のお店

 

先代が始めてから47年続く郷土料理のお店である「薩摩おごじょ」

名前の由来は、鹿児島の女性という意味。

強気で頑固というイメージをもつ薩摩隼人(さつまはやと)に対して、

気立てがよい・優しい・芯が通ったしっかり者という意味の理想の女性を表しています。

 

先代店主の赤羽礼子さんが、まさにお店の名前のような方でした。

これは後で記載しますね。

 

この47年間続く郷土料理の店は、常備100種類ほどの焼酎を用意いてくれています。

南之方(みなんかた)、ほたる、くじら、さつま五代、薩摩紅、島美人、晴耕雨読、桜島黒麹など、

焼酎好きは選ぶので時間がかかるほどのメニューです。

 

そして、料理は。

産地直送のきびなご、かつおの腹皮、とんこつ(写真)、げんこつ揚げ(鶏唐揚げ)、

きびなごは、お刺身(写真)もから天ぷらも美味しい。

カルシウム揚げ(写真)は、きびなご刺身から取る骨の量がないと料理がでない。

その刺身量を数百?と聞く。

注文できるときは、迷わず選ぶべし。美味しいです。

豚みそ、知覧地鶏の刺身、から芋の天ぷら、仕上げは、さつま汁とバラエティ豊かです。

 

この隠れ家のようなお店で、美味しいお酒と料理に囲まれたら?

天国にいるような気分でリラックスできます。

こんなお店が実は新宿にあったんです。

 

(写真は、薩摩おごじょさんの許可を得て撮っています。)



【2】 鳥濱トメさんの愛情が残るお店

 

さて、このお店のルーツになります。

先代の故赤羽礼子さんは、映画や舞台で登場人物の一人になります。

 

高倉健さん主演の2001年「ホタル」から、一般的に知られるようになりました。

昭和初期に鹿児島県の知覧で小さな食堂「富屋食堂」を経営していた鳥濱トメさん。

そこには、戦中は前線基地があったので、多くの青少年兵が通う軍指定食堂になりました。

若者たちに美味しい食事を取ってほしい思いから、

トメさんは、ご自分の家財道具を売ってまで、材料を調達していたそうです。

そこを学生だった次女の礼子さんもお手伝いしていました。

 

「ホタル」とは、その前線基地から出撃して帰らぬ人となったある青年の物語でした。

その時は、自分は蛍になってお店に帰るから、中に入れてほしいとトメさんに告げた青年。

翌日、本当にお店に蛍がやってくる現象があったそうです。

これが「蛍帰る」の話として語られ、映画や舞台となり、人々に伝わりました。

 

戦後は、米進駐軍が知覧に来ました。

指屋食堂にもやって来ます。

ここでも、トメさんは人を憎まずに、アメリカの若者たちを受け入れました。

その方々が母国に帰っても、トメさんを日本のお母さんと呼び、子や孫までが訪ねて来るとう出来事が起きました。

 

そのお母さんを近くで見ていた礼子さんは、東京に出てお母さんと同じ味のお店を出されました。

この47年続く郷土料理店には、遠い鹿児島まではなかなか行けない関係者さんたちの憩いの場になったそうです。

 

この薩摩おごじょは、トメさんの味とお気持ちを次の世代に残していこうと礼子さんが始めました。

今は、トメさんのお孫さんであり、礼子さんのご子息である赤羽潤さんがお店を受け継がれています。

赤羽礼子さんが、薩摩おごじょである理由はここにあります。

 

【3】 薩摩おごじょの情報

 

名 称:薩摩おごじょ 新宿店
場 所:東京都新宿区新宿3-10-3 B1F

最寄駅:地下鉄新宿三丁目駅
電 話:03-3354-9394
営 業:午後5時半~午前12時
定休日:日曜・祝日

 

心が落ち着く雰囲気をもつ小さな郷土料理のお店。

ご興味を持たれた方は、ぜひ、訪ねてみてください。

人気のお店なので、複数で訪ねる時は事前に予約をお勧めします。

 

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