• 掲載日:2018.01.17
  • 知ってトク!


知ってトク 和製スーパーカー「リカーン」



人にはさまざまな夢がある。
実現可能なものから、ただの妄想まで数知れない。
旧車愛好家のそれも、百人百様だろう。ならばこんな夢はどうか・・・。
1970年代、もっとも大きなクルマの夢を見た男の物語である。

 

リカーンを初めて見たのは小学生のときだった。
とはいってもそれは実物を見たわけではなく、雑誌の中での話だ。
クワガタのツノのようにまわりこんだフロントエンドの造形美に感動した記憶がある。
今回は、そのリカーンに関する知ってトクする記事をご紹介したい。

 

全長 3800 mm、全幅 1660 mm、全高 890 mm。
フェラーリ P 4 より全長で約 45 cm、全幅で約 22 cm小さい。
つまり驚くほど小ぶりである。

 



開口部の広いラジエター用インテークは内部で絞られ、
フロントウインドー前のアウトレットから抜ける。
ただ熱的には厳しかったようで ' 71 年のレースではオーバーヒートしている。
Wの文字がモチーフのアルミホイールもオリジナル製作品。
ドアサ イドには「W LYCAON」のエンブレムが入る。

 

ウイング、スポイラーを使わずにドラッグを生むように工夫したと、
当時の製作協力者である小室さんは語っている。
「ボディに 4 cmく らいの毛糸をいっぱい付けて中央道八王子SAからエルフで併走。
大月まで走って、空気の乱流や剥離なんかを検証されたそうだ。



1967年、リカーンの製作を開始した当時の写真。
パイプフレームを組みながらドライビングポジションを確認している。



ノーズ部分をペーパーで仕上げている写真。
FRPは厚みの均一さに気を使ったという。

 




和製スーパーカー「リカーン」に関しての詳細が、
オールドタイマー156号に掲載されているので要チェック!

 

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