• 掲載日:2019.12.16
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旧車購入ワンポイントガイド【いすゞベレット編】



「ベレG」の愛称でおなじみ
1963年、トヨタ・コロナや日産ブルーバードやに対抗する5人乗りの小型車として発売されたいすゞベレット。

小型乗用車への参入が後発だったいすゞは、ラック&ピニオン式のステアリング、4速フロアシフト、バケットタイプのシート、

4輪独立懸架サスペンションなどを与えるなど、スポーティなドライバーズカーとして差別化を図った。

 

スポーツバージョンとして1964年に登場したのが「GT」。

「ベレG」の愛称で硬派なファンから愛され今でも根強い人気を誇るが、ここでベレットの豆知識をひとつ。

 

日本で最初に「GT」の名を冠して発売されたのはベレットなのである。

発表日ベースではスカイラインが1964年3月13日、ベレットが同年4月6日とスカイラインが先だが、

発売日ではベレットが4月28日、スカイラインが5月1日とベレットが先だったのだ。

1966年にはファストバックの「GT」を登場させ、1969年にはツインカムエンジンを搭載しスポーツ性能をさらに強化した「GTR」を追加。

最終的にベレットシリーズは1973年まで生産され、総生産台数は17万737台と言われる。



1969年に登場した「GTR」のG 161型1600cc4気筒エンジン

ツインカムヘッドが与えられ120馬力を発揮した。

エンジンはガソリンの1300cc、1500cc、1600cc、1800cc、ディーゼルの1800ccが展開された。



ベレットシリーズのチェックポイント

ベレットシリーズ相場:約50万円~300万円台後半
(2019年時点)

 

値段はマチマチで、ハコスカのように超高額車にはなっていないが、初期GT、GTRは5~10年前くらいに比べると上昇中だという。

「老後の楽しみに」「昔からの夢を叶えたい」という方も多いと聞く。

 

エンジンやミッションは基本的に頑丈なのだが、電装系、伝達系、ブレーキまわりの状態は要チェック。
GT系は改造された車が多く、オリジナル状態を保っているのは少ない。定期整備車か否か、どういう保管状態だったかが重要になってくる。

セダン系は意外にも専用部品が多く、オリジナルにこだわるなら予備知識が必要。メカニズムはオーソドックスなので致命的な欠陥は少ない。
機能部品の供給は一部継続されているが、昨今製造廃止も増えてきたためあまり油断はできない。

左は2ドアクーペである「1600GT」、右は4ドアセダンの「1500Dx」。写真はいずれも1964年式。

ボディタイプは4ドアセダン、2ドアセダン、2ドアクーペ、ファストバッククーペを展開。ベレット・エキスプレスというバンモデルもあった。

 



ベレットのサビやすいポイント
ステップ下部、ルーフ、ガラス周囲、フレームのフロントまわり下部はよくチェックしたいポイント。

メンバーモノコック車なので、雨漏りなどあると腐食は急速に進んでしまう。
外板に比べモノコック板は薄めで、新車当時の強度を保っているクルマは少ない。

ベレットに限った話ではないが、腐食処置がずさんな車両、大事故を経験している車両はダメージが残り、酷い場合はまっすぐ走らないこともある。



ベレットの内装部品について

GT初期型PR90は一切供給無し。PR91/95は互換性があるが、年式によって細かい違いがある。
なお、ダッシュボードの割れはほとんどの車両に発生するよくある症状だが、

ダッシュボード、カーペット、天張は専門店イスズスポーツでは修理可能。
GTRの運転席。スポーティなフロアシフトはベレットシリーズの大きな特徴のひとつ(バンを除く)。

なおシリーズ全体としてダッシュボードは傷んでいるケースが多い。

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